日々の様子
できることをあきらめないで、「できる喜び」を感じてもらえる、笑顔ある日常を心がけています。
みのりGH平野|5月の日常―鯉のぼり・菜園・調理レク
5月22日 書道では初夏にちなんだ言葉を皆様で書きました。


【色とことばで綴る“五月の雨だより”――絵手紙に込めた私たちの今】
みのりグループホーム平野のアトリエに、やわらかな水彩絵の具の匂いと、にぎやかな笑い声があふれました。五月の創作レクリエーションは、梅雨を迎える季節に合わせた“雨の絵手紙”。小さなハガキというキャンバスに、色とことばで「今」を閉じ込める時間です。
まずは題材選び。畑で育ったビワやナス、庭の紫陽花、そして雨傘や長靴――身近にある季節のモチーフを卓上に並べ、じっくり眺めてスケッチを始めました。「雨が待ち遠しいね」と誰かがつぶやくと、「雨が降ったら畑も喜ぶ」と別の方が応じ、会話が絵筆の勢いを後押しします。線描きには墨を使い、伸びやかで勢いのある“遊び線”が紙面を走ります。そのあいまに滲む水彩の色彩は、まるで雨粒がにじむよう。絵手紙らしい余白が、言葉にならない想いまでも映し込んでくれました。
彩色がひと段落すると、仕上げは“ひとこと”添え。
「雨もまた楽し」「元気が一番」「びわ、たわわに実るよう祈って」――短い言葉の中に、それぞれの人生観やユーモアがのぞきます。皆さんが一文字ずつ筆を運ぶたび、作品に“声”が吹き込まれたかのよう。最後に朱の落款印を押すと、一枚の小さな世界が完成です。
出来上がった絵手紙をテーブルいっぱいに並べて鑑賞会。作品を手にした瞬間、皆さんの顔には自然と笑みがこぼれ、隣同士で褒め合う光景があちこちに。「あなたの傘の色、梅雨の空に映えそうね」「このナス、料亭の看板みたい!」――お互いの良さを見つけ合う温かな対話が広がり、場の一体感は最高潮に達しました。
……そして記念写真。絵手紙を胸に掲げ、誇らしげにレンズを見つめる姿は、まるで季節の便りを届ける郵便屋さんのよう。“雨”をテーマにしながらも、その表情は晴れやか。小さなハガキが、心を大きく解き放つきっかけになった一日でした。
本日のレクリエーション担当:喜田いちえさんでした。

「新緑ゆれる“茶摘み畑”で──歌声・笑顔・脳フル回転!」
【イキイキ脳活】
みのりグループホーム平野のホールに、今年も爽やかな茶摘みシーズンがやって来ました。胸に真っ赤なタスキ、頭に色鮮やかな豆絞りや水玉の手ぬぐいをきりりと結び、膝の上には大判の緑色スカーフ――“茶摘み娘”に早変わりした皆さんが『夏も近づく八十八夜♪』と《茶摘みの歌》を合唱しながら、まるで本物の茶畑に吹く五月の風のように布をゆったり波立たせます。
スカーフを上下に揺らし、左右へ大きく弧を描いていくたび、歌詞の情景が視覚と身体感覚の両方から脳へ届き、呼吸・発声・上肢運動・イメージ想起が一体となる“全身脳活”がスタート。
曲が盛り上がるサビでは、緑の大海原に白黒のサッカーボールで出来た“お日さま”が転がり込み、布の上から落とさず次の人へ渡す協力プレーに歓声が沸き起こりました。瞬発力と協調性が同時に鍛えられるだけでなく、思わず身を乗り出して笑い合う姿に、会場の空気が一段とあたたかく包まれます。
足元では、床に敷いたナンバーマットが「茶摘み―茶もみ―茶袋!」というリズムの掛け声に合わせて活躍。数字をつま先でタッチしていく動きは下肢筋力と脳のワーキングメモリを同時に刺激し、自然と“考えながら動く”トレーニングとなりました。「むずかしいけど面白いね」「次は早く踏めた!」と、ゲーム感覚で盛り上がるうちに、足取りが軽くなるのを実感していただけたようです。
クールダウンではスカーフを大きく頭上に放り上げ、ゆっくり舞い降りる布の動きに合わせて深呼吸。透き通った若葉色が天井から降り注ぐように広がり、皆さんからは「本当に茶畑にいるみたい」「目にも涼しいねえ」とやさしい声がこぼれました。最後は全員で布をウェーブさせながらフィナーレ。布の波に合わせた拍手がホールいっぱいに響き、歌声と笑顔で満たされたひとときは幕を閉じました。
歌って、動いて、感じて――心・体・脳の三位一体で楽しむ“イキイキ脳活デー”。日本の原風景「茶摘み」をテーマに季節感を存分に味わいながら、参加した皆さんの表情は八十八夜の新芽のように生き生きと輝いていました。
本日のレクリエーション担当:喜田いちえさんでした。

「新緑ゆれる“茶摘み畑”で──歌声・笑顔・脳フル回転!」
【イキイキ脳活】
緑の布を高く掲げ、茶畑に吹く初夏の風をみんなで再現。

「新緑ゆれる“茶摘み畑”で──歌声・笑顔・脳フル回転!」
【イキイキ脳活】

〜6 月の壁面飾りづくりと紫陽花に寄り添う日々〜
5 月のみのりグループホーム平野は、来たる梅雨に備えて毎日こつこつと壁面飾りを制作しました。午前は折り紙で紫陽花の花弁を折り、午後は画用紙いっぱいに虹や傘、かえる達を描く──そんな工程を続けるうちに、食堂はいつしか“小さな工房”に早変わり。
折り紙を三角に折っては開き、重ねては捻り、立体感のある花を咲かせる作業は指先のリハビリにも最適。色とりどりの花が増えるにつれ「この青は庭のあじさいの色」「もう少し濃いピンクが欲しいね」と会話も弾みました。
絵筆を握る班は、大判の模造紙に大きな虹を描きます。赤・橙・黄・緑・水・青・紫――七色がつながるたびに歓声が上がり、乾くと今度は傘やてるてる坊主を貼り付け。雨粒はアルミホイルをちぎってキラリとした質感をプラスし、かえるの丸いお腹にはそれぞれのサインを入れて完成です。
外の菜園では、ちょうど紫陽花が色づきはじめました。朝の水やりの際に「花の先端が少し青くなったね」「雨が多いから一気に咲くよ」と季節の変化を確かめ、その色合いを制作にも反映。屋内外の“梅雨コラボ”が進むうち、入居者の皆さまの表情は日に日に明るくなっていきました。
こうして六月の壁面には「雨の日も楽しい!」のメッセージとともに、虹を渡る傘とかえる、そして満開の折り紙紫陽花が勢ぞろい。完成の日には作品の前で記念撮影を行い、「今年の梅雨はこれで乗り切れるね」と笑顔があふれました。雨空の下でも、心にはいつも鮮やかな虹が掛かっています。

〜6 月の壁面飾りづくりと紫陽花に寄り添う日々〜
庭仕事の後は制作タイム。雨上がりの紫陽花を思い浮かべながら集中する一幕。

5月29日 遊書 六月のことば
六月の呼び名や風物詩を文字と絵で書きました。午前中は一階の皆さんと。٩( 'ω' )و ※ 投稿日は、前後しております。
本日のレクリエーション担当は、手づくり絵本作家で遊書担当の村上祐喜子さん(むらかみ ゆきこ)です。

5月29日 遊書 六月のことば

5月13日 遊書 母を想う
2日遅れになりましたが、「母の日」に因み、お母さんの思い出を辿る時間にしました。
一人一人話をしてもらいながら、小さい頃の思い出を蘇らせ、それぞれの想いを書きました。
皆さん、母を想うと優しい顔になられると感じました。
午前中は一階の皆さんと。٩( 'ω' )و ※ 投稿日は、前後しております。
本日のレクリエーション担当は、手づくり絵本作家で遊書担当の村上祐喜子さん(むらかみ ゆきこ)です。

5月13日 遊書 母を想う

【イベント告知】グループたんぽぽ『手づくり絵本展』
グループたんぽぽ主催の「手づくり絵本展」が、2025年6月19日(木)~24日(火)に茨木市立ギャラリーで開催されます 。今回のテーマは『曲』。音楽の“曲”をモチーフに、それぞれの物語がメロディーを奏でるようなユニークな作品が並びます。
出展者には、大阪市平野区のみのりグループホーム平野で臨床美術士として利用者の皆さんと創作活動を行っている安達早苗さん 、 遊書.手作り絵本作家の村上さん そしてかつて手芸や小物作りで楽しい時間を共有してくださった山台直子さん がいらっしゃいます。お二人の作品からは、それぞれの温かな人柄と創作への想いが自然に伝わってきます。手づくり絵本ならではの優しい風合いと、テーマ『曲』にちなんだストーリーの広がりは今回の見どころです。
会期中は毎日10時~19時(最終日は17時まで)開場しています。茨木市立ギャラリーでの開催ですので、お近くの方はぜひ足をお運びください。

春風に舞う花びらコラージュ (庭の彩りを映す臨床美術)
庭で咲いたパンジーやビオラをそっと摘み取り、色や形をじっくり観察した後、薄紙に花びらのラインを写してハサミでカット。色鉛筆で季節のやわらかな光を写し込み、浮き上がるように貼り重ねていくと、春風に舞う花びらのコラージュが出来上がりました。香りを確かめ、質感を指先で感じ、彩色で記憶を閉じ込める
五感をフルに使った臨床美術の時間は、集中と笑顔が交差するひととき。作品は廊下のギャラリーに飾り、通るたび心が華やぐ季節の壁面となっています。
※投稿日は、前後しております。m(._.)m
臨床美術:安達早苗さん

春風に舞う花びらコラージュ (庭の彩りを映す臨床美術)
ベンチ脇のサフィニア 鮮やかなピンクの花壇を背景に、日向ぼっこしながらのおしゃべりタイム。( ◠‿◠ )
